ミトコンドリア糖尿病について
財津が大変お世話になった恩師である岡芳知先生が提唱された概念である。
財津自身も1992年にゲノム遺伝子の異常で糖尿になるなら、ミトコンドリア遺伝子の異常でDMになるはずと言っていたが直属の上司から否定されていたので思い出深い。
その当時はミトコンドリアのヘテロプラスミ-、つまり一つの細胞内でもミトコンドリア遺伝子には多様性があるという事実が一般的になる前だったので、否定した上司の心配につみはないと思う。なにごともストカスティックに発起するものだと感心している
ちなみにミトコンドリアは全部母親の卵母細胞由来とよく言われるが、実際は受精時に精子の頸部にあるミトコンドリアも受精卵に入って3パーセントくらいはPATERNALであるという。
そのほとんどがmtDNA3243(A>G)の変異である ちなみにミトコンドリア遺伝子16569塩基対あり、13種類の蛋白、22種のtRNA、2種のrRNAをコードしている。
ここでの異常はβ細胞でインスリンの分泌を低下させる
3243異常はtRNA異常で出来上がった蛋白の異常をきたしている
2024年7月2日 | カテゴリー:糖尿病 |