肝癌にたいする抗がん剤
肝癌/肝細胞がんは肝臓の中にとどまることが多いがんです。
治療の経過中、肺や骨、リンパ節などの肝臓の外の組織に転移したり、肝臓内の血管や胆管の中に入ったりすることがあります。ラジオ波焼灼術や肝動脈塞栓術は、肝臓の中の腫瘍を治療する方法で、肝臓の外に出た腫瘍は薬物療法(抗がん剤の治療)によって治療します。
また、腫瘍が肝臓の中にとどまっている場合でも、手術、ラジオ波焼灼術、肝動脈塞栓術でがんの進行を抑えられない場合は、薬物療法の対象となります。
肝細胞がんは抗がん剤が効きにくいがんでしたが、
2009年5月ソラフェニブ(一般名)2017年にレゴラフェニブ、2018年にレンバチニブ、さらに2019年にはラムシルマブ、カボザンチニブという薬が使用可能になりました。
現在も免疫チェックポイント阻害剤を中心に盛んに治験が行われています。これらは全て分子標的薬といわれる薬で、腫瘍細胞自体が増えるために必要な分子を抑制するだけでなく、腫瘍が大きくなるために必要な腫瘍血管を作るときに必要な分子も抑制します。
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2024年6月11日 | カテゴリー:各種治療学, 癌の病態生理と治療学, 肝疾患すい臓疾患 |