ヘムオキシゲナ-ゼと酸化ストレスについて
HOヘムオキシゲナーゼは複合分子であるヘムを ビリベルジン、CO、鉄イオンに分解する
この反応の意味するところとして、ヘムが酸素活性化のための補欠分子族でもあることである
ビリベルジンはヘム>αヒドロキシヘム>ベルドヘム>ビリベルジン鉄錯塩>ビリベルジン>ビリルビンのように変化し強力な抗酸化作用のあるビリルビンとなり
COは情報伝達物質として脳神経や血管系で重要な役割を持つ 当然3価の鉄イオンも抗酸化的である
HOは最も鋭敏なストレス蛋白で、各種ストレスで容易に誘導される
逆に、HO遺伝子の異常は直接、間接的にあらゆる疾患の原因になりうる
Hemeproteins have diverse biological functions including oxygen transport,
which is completed via hemeproteins including
and leghemoglobin.
ウィキペディアより
HOにはHO-1とHO-2の2つのイソ酵素がある
HO-1はMW33kDで脾臓で最も活性が高い 各種ストレスで各種細胞にて最も鋭敏なストレス蛋白である
HO-2は36kDで脳や精巣に多く発現している
HOのヘム分解においては少なくとも7電子必要である
老廃赤血球は毎日膨大な量で脾臓のHOは常に新たな赤血球新生のために鉄を供給していることになる
遊離鉄はフェントン反応によってヒドロキシラジカルの産生にも関与するので、細胞はフェリチンによって鉄を補足している
ビリルビンはビタミンEにも匹敵する抗酸化能がある
COはグアニル酸シクラ-ゼを活性化してcGMP産生を高めるため、心臓血管、肝臓脈管、脳神経などで多彩な機能を発揮している
喫煙は肺気腫になりやすく、喫煙者の15%が肺気腫を発症する。HO-1遺伝子のサイレンサ-領域に30回以上のGT配列があると
HO-1発現が制限されて肺気腫を起こしやすい