熱中症対策
今年も熱中症の季節がやってきましたね。去年と同じ記事ですが、載せておきます。
皆様も熱中症対策をよく耳にしていると思いますが、誤解しがちなのが塩分摂取です。たしかに夏場は、体温を下げるために良く汗をかき、その汗と共に塩分が体の外に出ます。そのため、塩分補給が必要と考えられています。では、どれほどの塩分が体から出ているでしょうか。だいたい1時間マラソンをすると2g程度の塩分が体から排出されています。しかしながら日本人は、世界的にみても塩分を多く摂りすぎていて平均で11g摂取していると言われています。そのため、2~3g程度の塩分が体から排出したとしても、塩分は充分足りているのです。よって長時間の屋外での作業を除き、それほど塩分を摂取する必要はないのです。それでは、正しい熱中症予防をお伝えします。まず、しっかりと睡眠をとりましょう。寝不足の場合、熱中症になる可能性が高くなります。お酒の飲みすぎにも注意が必要です。翌日に外に出る用がある時には、避けた方が良いでしょう。食事でも熱中症対策は可能です。ビタミンB群とカルシウムは、私たちを熱中症から守ってくれます。ビタミンB群を多く含む食物は、豚肉やレバー類等で、カルシウムは、小エビや小魚等で効率的に摂取できます。どうしても食べにくい時には、サプリや薬を内服するのも良いでしょう。以上のような熱中症対策をお伝えしましたが、気温が高く日光が多い日には、外になるべく出ずに空調の効いた涼しい部屋にいることが最適な熱中症対策です。まだまだ暑い日が続きますが、しっかりと熱中症対策をしてこの夏を乗り切りましょう。
ざいつ内科 小郡 熱中症 山口 内科