高脂血症について
おもに高コレステロール血症と高中性脂肪血症があります。
一般検診、生活習慣病検診で2次検診に回されることが多いことで皆さんは名前はよくしっていらっしゃると思います。
13時間絶食ののちに空腹時で測定して評価しているかどうかは非常に結果解釈上の問題になります。
例えば、直接法で測定したLDL高値で異常を指摘された人の70%が2次検診で問題ありません。一番の問題は検体の保存方法にあると推測しています。一種の検診の闇を感じます。そうでないにしても絶食ではない状況にもあると思います。さらには、コレステロールの上がりやすい食べ物を知らないことも問題です。当院の結果では揚げ物ではなく圧倒的に炒めものが多いようです。テレビ新聞ではまず言いません。スポンサーの関係と推察します。
中性脂肪は、臨床的に考えて空腹時に測定するより食後で測定したほうが臨床的な意義があります。まず、TGは日内変動します。血糖値とは違うメカニズムで変化します。食後の中性脂肪が高いということは肝臓の中、筋肉の中で燃料である炭水化物が燃え残っていることをさします。中性脂肪が多いのは酸素供給に比べて炭水化物が多すぎるか、有効な燃焼を邪魔されているかの主にふた通りです。邪魔する物質で有名なのがアルコールです。また小麦のグルテンも強力に炭水化物の完全燃焼を阻止して中性脂肪が上がりますが、これもたぶんスポンサーの関係でテレビ新聞では言いません。忘れてならないのはマスメディアの本来の機能はチンドン屋であることです。よく考えて情報収集してください。 とにかく、細胞の中で糖が燃え残るということは何を示すかというと高エネルギ-の自由電子がいろいろな細胞内の物質を酸化してしますということです。筋肉であれば癌化するもともとの準備建てがないので力が落ちる程度で済みますが、その他の臓器では発癌します。
ここで、整理するとコレステロ-るが高い人では炎症が血管に起きて動脈硬化になり梗塞の原因になり、中性脂肪が高い人は癌ができやすい状態であるか心不全腎不全になりやすい状態をさします。