関節リウマチにおけるTNFαシグナル
TNFαシグナルは関節リウマチの場合滑膜細胞では異常増殖シグナルとして機能しています。TNFαシグナルはおもに2系統のルートが報告されていて、一つはFADDを介した細胞死シグナル、もう一つはTRAF2を介した増殖シグナルです。一般論として両シグナルとも通れば細胞死となります。なぜならCASPASEがDNA切断をするときにはある程度ゲノムDNAが解けていないとENDONUCLEASEがDNAに接近できないからです。関節リウマチでは滑膜が増殖するので、何らかの別のシグナルによってFADDシグナルが阻害されているか、もしかするともともと滑膜細胞に異常があってFADDシグナルが通らない細胞である可能性があります。もともとの染色体異常を示した報告もかなりあります。とにかく、TRAF2シグナルが活性化している状態であることは明白です。
TRAF2
2024年4月20日 | カテゴリー:新着情報, 各種治療学, 関節リウマチ リウマチ外来 |