めまいについて
まず、めまいは症状によって分類しそれぞれについて原因検索を進めます
回転性めまい(Vertigo):
- 目の前がグルグルと回る感覚を伴うめまいです。
- 一過性の回転感を訴える患者さんに注意が必要です。
- 眼振はみられないことが特徴です。
- 中枢性めまいを除外するため、神経症状や他のリスク要因を評価します。
- 中耳炎から内耳に影響があるとこのタイプになります。
- コレステロ-ルが高い人は内耳の血流がもともと悪い人が感染、精神ストレス、高血圧に刺激されておこします
- アレルギ-でも内耳が浮腫になってこのタイプのめまいが起こります
浮動性めまい(Dizziness):
- ふわふわ、くらくらする感覚を伴うめまいです。
- 頭がぼんやりする、ふらふらするといった訴えがあります。
- 中枢性めまいを除外するため、神経症状や他のリスク要因を評価します。
- 脳腫瘍などはこのことが多いのですが、聴神経腫瘍のばあいは症状が軽くないようです
- 小脳脳幹部の腫瘍は軽い経過から少しずつ重症化するのも特徴です
- 髄膜種の場合は脳神経症状が先行することが多いようです
- 小脳梗塞の場合は平衡感覚異常でふらつきが激しいのが特徴です
- 高血圧単独で脳血流が落ちて起こります
- 熱中症は脳機能の低下によるのもです
失神性めまい(Fainting):
- 気を失いそうになる感覚を伴うめまいです。
- 眼の前が真っ暗になる、気が遠くなるといった訴えがあります。
- 血管リスクや外傷歴などを考慮します
- 酸素不足や低血圧、低血糖でもなります
- お腹に感染、障害があっても迷走神経反射がおきこのタイプのめまいがおこります
- 精神ストレスや副腎ホルモン不足