強皮症とマクロファ-ジ
強皮症は免疫異常、線維化、血管障害を来す疾患です。レイノー症状、皮膚の硬化、肺線維症、強皮症性腎クリーゼ、逆流性食道炎などを起こします。 強皮症患者さんの皮膚にはCD163+MΦが増加していますのでMΦが強皮症における線維化のドライバーであることが示唆されています。強皮症患者さんではM2表面マーカーのCD163,CD206,CD204やM1マーカーであるCD80,CD86,TLR2,TLR4も発現しています。SINGLE CELL RNA SEQ法で2種類のMΦが混在していることがわかっています。つまりそれぞれの細胞で活性化している酵素を阻害するという治療法の開発が望まれるということです。