腎臓に浸潤しているマクロファージについて
慢性腎臓病などのない正常な腎臓の場合は、胎生期から存在するマクロファージが存在する。もともと常在しているので自己増殖能を持っている。腎の間質にあり、FcgammaR4
を発現している。この常在性マクロファージは血中に存在する多くの物質を監視するために存在し、過剰にある物質が増加すると反応し活性化し炎症性のサイトカインを産生する。
腎の過ろ過によってPERICYTEの線維化が最近話題になっているが、その反応を強めるように幇助機能もある。
一方、腎障害時においては単球由来の古来から報告のあるM1マクロファージが浸潤してくる。急性期の腎障害が経過するとM2マクロファージの浸潤にシフトしてくる。状況によってM1<>M2はレシプロ-カルに分化できる。