心臓に浸潤しているマクロファージの多様性
細胞自身の酸化ストレス状態や全身的な炎症状態によって臓器に浸潤している単球系細胞にはいろいろな種類がありそれが組織特異的に変化があります。
心臓では近年、3種類にマクロファージが分類されています
TIMD4+LYVE1+MHC2lowCCK2-細胞
TIMD4-MHC2hiCCR2-細胞
TIMD4-MHC2hiCCR2+細胞 です。
TIMD4+細胞はいわゆるPERICYTEの可能性が高く胎生期から血管とともに存在するものです。
TIMD4+CCR2-細胞はCD4Tに抗原提示しますがそれ以上機能がはっきりしていません、心筋の電気的刺激の調整を行っているのではというゆるい仮説が期待されています。
TIMD4-CCR2+細胞は末梢血単球由来で心筋からの連絡を受けインフラマソームの活性化をコントロールしていると考えられている
このような細胞群の機能を理解しておくことがこれからの心不全治療につながると研究者が従事しています。(小郡/山口/財津)