自己免疫疾患および膠原病の患者様へ
CBCデータで単球数が多く、リンパ球数が減少している場合、自己免疫疾患の可能性が非常に高いです。血小板数が減る場合と増える場合、好中球が増える場合が付随しておきます。
患者様や患者様の多くがWEBを見て不安になり、非常に限られた偏りのある情報をうのみにしてまだ発現していない病態を^疑心暗鬼になっておられる状況を多く見ます。
多くの方が特異抗体を頼りに膠原病の病型を区別しようとしています。無理のない当然の所作ですが、特異抗体は絶対必要条件ではありません。また病初期には特異抗体がはっきりしないことが多いので、皆さんが困惑してしまう例を多く経験します。すべての特異抗体を検査したところで、簡単に陽性化しないことから、最終診断には時間がかかることがしばしばあります。
実際の臨床の場では、難病センターが推奨する、診断基準に照らしながら、一番可能性がある疾患名を告げています。
膠原病ではどの診断名でも、血管炎、皮膚炎、関節炎、肝機能障害、肺線維症、腎障害をおこしうるので、毎回の診療でチェックしています。よくよく考えてみるとこれら併発症を皆様が危惧していると推理しています。
当院ではクリニックで診ていますが、大きな病院の受診を途中で希望されることが多いと感じます。早めにご相談ください。事実としていままでに産業医科大学、岡山大学、広島大学、山口大学に9人(2025,FEB現在)お願いしましたが、かえって病態が悪化した患者様は7人でした。決して当方が絶対正当というつもりはありませんが、事実です。
2025年2月28日 | カテゴリー:新着情報, 関節リウマチ リウマチ外来, 膠原病, 免疫疾患, リンパ節異常・リンパ球異常 |