慢性腎臓病に対する対処(塩分制限/1日6g程度)
もともと動脈硬化性の病態があって、濾過装置である糸球体の圧が高いと考えられる場合はタンパク尿が陽性となります。原尿中の蛋白には補体などの炎症を起こす蛋白も含まれていて、それが尿細管の内腔に達すると尿細管細胞が炎症性の刺激を受けて、ひいては、その近傍にある輸出細動脈を狭小化し、その上流にある糸球体内圧を上昇させるという悪循環が始まります。その悪循環を阻止するために、ARBという降圧剤やCA拮抗薬を用いたりします。通常ではありませんが、ある研究グループは輸出細動脈周囲の基質化や線維化を阻止するために、抗凝固剤を用いたり、糸球体が自己免疫性に膨張化しないように、エンドキサンを用いたりしています。糸球体内圧を下げることは非常に重要だからこそ塩分制限が大事になってます。