ベ-チェット病(指定難病56)
皮膚潰瘍に小潰瘍を作り眼症状もある膠原病です。特殊抗体がないので膠原病専門医からも診断されず血液内科に受診を勧められる事が多いです。しかし、白血球の分類パターンからは、意外とわかりやすい疾患です。クロ-ン病や潰瘍性大腸炎とおなじ血液学的様相を示します。つまり、膠原病の中では珍しい事にリンパ球減少が少なく、好中球数増加、血小板増加が認められるということです。血小板活性化因子(PAF)が高値なために血小板数が増えていると論文的には言われています。ちなみに、胃癌、骨内癌、結核、関節リウマチ、子宮内膜肥厚、子宮癌、重症細菌感染、歯周病、組織挫滅、などでの血小板増加はIL-6増加によるものです。メタボリック症、アレルギ-症、一部の静脈炎、ベ-チェット病などは血小板活性化因子によるものです。
2024年3月19日 | カテゴリー:新着情報, 膠原病, リンパ節異常・リンパ球異常 |