ACTH刺激試験の実際
ACTH刺激試験は、副腎皮質の機能を評価するために行われる検査です。以下は一般的な手順です12:
事前準備:
- 絶食: 検査前夜から絶食し、検査当日の朝は食事を控えます。
- 薬の調整: プレドニゾロンなどの薬を投与している場合、検査日の朝には投与しないようにします。
基礎血液サンプルの採取:
- 検査開始時に最初の血液サンプルを採取し、基礎(ベースライン)コルチゾール濃度を測定します。
ACTHの投与:
- 合成ACTH(コスチロニンなど)を注射します。通常、筋肉内(IM)または皮下(SC)に注射します。
待機時間:
- ACTHを投与後、30分から1時間待機します。
追加血液サンプルの採取:
- 待機時間が経過した後、再度血液サンプルを採取し、ACTH投与後のコルチゾール濃度を測定します。
検査結果の解析:
- 採取された血液サンプルからコルチゾールレベルを測定し、基礎コルチゾール値とACTH投与後のコルチゾール値を比較して、副腎皮質の反応性を評価します。
2025年1月5日 | カテゴリー:内分泌疾患・ホルモン異常 |