男性更年期障害について
男性更年期障害(LOH症候群)は、男性ホルモン(テストステロン)の減少やホルモンバランスの乱れによって引き起こされる症状の総称です。主に40歳以上の男性に見られますが、個人差があります12。 主な症状 身体的症状: 疲れやすい 筋力の低下 発汗やほてり 頭痛や関節痛 精神的症状: イライラしやすい 不安感や抑うつ状態男性更年期障害(LOH症候群)は、男性ホルモン(テストステロン)の減少やホルモンバランスの乱れによって引き起こされる症状の総称です。主に40歳以上の男性に見られますが、個人差があります12。
主な症状 身体的症状: 疲れやすい 筋力の低下 発汗やほてり 頭痛や関節痛 精神的症状: イライラしやすい 不安感や抑うつ状態 集中力や記憶力の低下 性機能症状: 性欲の低下 勃起障害(ED) 原因 加齢: テストステロンの分泌量は20代でピークに達し、その後徐々に減少します。 生活習慣: ストレス、運動不足、栄養の偏りなども影響します12。
改善方法 生活習慣の改善: 規則正しい生活 十分な睡眠 バランスの取れた食事(特にビタミンDや亜鉛を含む食品) 適度な運動 薬物療法: 症状に応じた薬物療法(抗うつ薬、ED治療薬など) ホルモン療法: アンドロゲン補充療法(ART)としてテストステロン製剤の注射など1
薬物療法
生活習慣を改善しても症状がよくならない場合には、症状に応じた薬物療法が行われることがあります。
たとえば、性機能の低下に悩んでいる人の場合、EDの治療薬が処方されることもあるほか、不安症状に対する抗うつ薬・抗不安薬の処方や、骨粗鬆症を予防するための治療薬などが処方されます。また、元気がなく疲れやすい人に処方されることのある“補中益気湯”などの漢方薬の処方が検討されることもあります。
男性更年期障害を診断するチェックリスト
診断確定は、医療機関で基本的な問診を行い、男性ホルモンの値を測定すれば比較的簡単に可能です。診断のためのスクリーニングはAMSスコアといわれるもので、自身でもできますので、下記シートを使ってぜひ行ってみてください。
スコアをつける際に気を付けるのは、素直な気持ちで平均的な状態をチェックすることです。考え込むとよくわからなくなることも多いので、あまり深く考えすぎずにチェックしましょう。
また、前述したように、うつ病との関連は重要です。これも併せて自宅で確認可能ですので、簡単なスコアで確認して、うつ病の可能性がある場合には必ず先に精神科や心療内科を受診する必要があります。
2024年9月5日 | カテゴリー:内分泌疾患・ホルモン異常 |