ホルモン異常症の総論
ホルモンの異常によって様々な症状が出現しますが、ホルモンの値には基礎値と誘導値(刺激後値)がありますし、正常にしろ異常にしろ日内変動があります。なかなか正確な診断には時間がかかります。ましては外来では暫定的な治療と正確な診断のための手順をを同時に進めていく必要があります、
甲状腺の場合:バセドウ氏についても橋本氏病についてもT3,T4,コレステロ-ル、脈拍数で当日に薬剤量を決められます
アジソン病:コルチゾールを測定するわけですが、変動的で測定値の評価が困難です。必ず血糖と血圧とセットで測っておかないとあとから病態評価するときに解釈に迷います 専門の医者どうしのカンファでも意見が分かれます
クッシング病:肥満の原因の時には診断が困難です
脳下垂体疾患:ACTH,TSH,GHの評価が困難です 何度も採血すると保険診療として問題視されやすいためにあいまいなデータ収集で終わりがちです。
2024年6月13日 | カテゴリー:内分泌疾患・ホルモン異常 |