脳下垂体について
脳下垂体は脳の腹側に位置している。視交叉の後方にある。下側は、蝶形骨に接する。蝶形骨には、脳下垂体がちょうどはまり込むようなくぼみがあり、トルコ鞍と呼ばれる。
内分泌器官である下垂体は、血管が発達しており、分泌されたホルモンが効率よく血流に乗って全身に運ばれる仕組みになっている。
脳下垂体前葉のホルモンの分泌を調節するホルモンは、視床下部から分泌されており、脳下垂体を通る血管のうちの一部は、視床下部を経由してから脳下垂体に入るため、視床下部の分泌調節ホルモンの刺激が効率よく脳下垂体前葉に伝わるようになっている。
一方脳下垂体航後葉ホルモンは、視床下部の神経細胞で産生され、神経細胞の軸索をとおして運ばれる。この軸索は視床下部から脳下垂体後葉にまで達しており、ここで血管に放出される。
2024年6月13日 | カテゴリー:内分泌疾患・ホルモン異常 |