アレルギー性間質性腎炎
慢性尿細管間質性腎炎
慢性尿細管間質性腎炎(CTIN)は,慢性の尿細管障害による緩徐とした間質の浸潤と線維化,尿細管萎縮と機能障害,および腎機能の通常数年にわたる緩徐な悪化がもたらされた場合に発生する。糸球体の同時関与(糸球体硬化症)はATINに比べCTINにおいて,はるかに一般的にみられる。
慢性尿細管間質性腎炎の原因は多岐にわたり,免疫性疾患,感染,逆流性または閉塞性腎症,薬物およびその他の疾患などがある。毒性物質,代謝障害,高血圧,および遺伝性疾患に起因するCTINは,対称性かつ両側性に発生し,その他を原因とするCTINでは,腎瘢痕は不均等で一側の腎臓のみが障害されることがある。詳細に検討されているCTINの主な病型としては,以下のものがある: