自己免疫疾患を根源的に考える
よくよく考える必要がある問題です。我々の免疫機構はすべて外敵用に作られていて自分に対する攻撃性はもともとは全くないという設定は正しいでしょうか答えはNOです。我々の免疫機構は自己抗原をある程度認識する必要があります。そうしないと古くなってしまったもの(老害物質)や異常に数が増えすぎてしまったものを排除できないからです。自己免疫疾患は単に自己の誤認攻撃というメカニズムだけではなくある程度の自己排除性が必要な正常バランスが崩れてしまった場合もあるということです。IgGでもサブクラスがありIgG1の中にそのように働くクラスが入っています。FcRのシグナルはバランスを働かせるようなものもあるということです。
相性がいいという概念は時々において相対するシステムが無難に働けることを意味しますが、この相性を物質論的に担保するための道具立てを備え持っていると言事になります。
2024年5月2日 | カテゴリー:各種治療学, 膠原病, 免疫疾患, リンパ節異常・リンパ球異常 |