リンパ球増加症の当院での診断治療の手順について
CBC検査/末梢血血球検査において
リンパ球数の正常の範囲はせいぜい1500~2500/μリッターで、
ほとんどは1800~2200/μリッタです
感染症や膠原病、栄養不良、抗がん剤投与後、小腸機能不全ではリンパ球数はほとんど低下しますが
慢性の感染症や特殊な膠原病、腫瘍、慢性アレルギーでは増加します。
しかし、せいぜい3500/μ位までであり、それ以上の場合は血液腫瘍性の疾患を強く疑うべきで、
リンパ球表面抗原検査や遺伝子異常を調べることとなります。
さらに骨髄穿刺検査を行い骨髄液をとる必要があります。
症状が激しくないので患者様が拒否的な感情を持つことが多いのが現状です。
骨髄検査の前の段階である程度の確実な異常をとらえておく必要がありますので
費用のかかる特殊検査が増えることについてご理解のほどお願いいたします。
2024年10月19日 | カテゴリー:各種病因学, 膠原病, 免疫疾患, リンパ節異常・リンパ球異常 |