膠原病性末しょう神経障害について
膠原病性ニューロパチーとは、膠原病と関連して発症する末梢神経障害を指します。膠原病は、体を守る免疫システムに異常をきたすことで発症する病気です。
膠原病性ニューロパチーでは、手足のしびれや痛み、動かしにくさなどさまざまな症状が引き起こされるため、生活の質が大きく障害を受けることもあります。
そのため、適切な治療を受けることで、症状の緩和を目指すことが重要です。
膠原病性ニューロパチーは、膠原病を原因として発症します。膠原病は、本来は病原体から体を守る免疫システム(自己免疫機能)が異常をきたし、誤って自分の体を攻撃する病気です。
膠原病を発症すると全身各所に異常が生じる可能性があり、血管に炎症が起こることもあります。血管に炎症が生じると、血管から栄養供給を受けている神経にも障害が引き起こされ、体の全身に張り巡らされた神経に障害が生じ、膠原病性ニューロパチーの発症に至ることがあります。
また、膠原病性ニューロパチーとして神経が直接的に障害を受けてしまい、ニューロパチーの発症に至ることがあります。代表的には、シェーグレン症候群と呼ばれる膠原病を挙げることができます。
膠原病性ニューロパチーでは、手足の感覚に障害が生じることがあります。具体的には、ピリピリとした痛みやしびれなどの症状が現れます。
また、運動面に障害が生じることもあり、手足に力が入りにくい、うまく歩くことができないなどの症状が現れることもあります。
膠原病性ニューロパチーでは、自律神経系に異常が生じることもあります。自律神経は消化管や心臓の動きなどを調節していることから、自律神経に異常が生じることで下痢や便秘、立ちくらみや失神などの症状が現れることがあります。
血管炎にともなうことも多いです
2024年7月1日 | カテゴリー:関節リウマチ リウマチ外来, 膠原病, 免疫疾患 |