ALP上昇の原因
血中のALP(アルカリホスファターゼ)が上昇する原因はいくつかあります。
- 肝臓や胆道の疾患:肝炎、肝硬変、肝癌、胆管閉塞などが原因でALPが上昇します12。
- 骨の疾患:骨折の治癒過程や成長期の子供、パジェット病、骨癌などが原因となります12。
- 妊娠:特に妊娠後期にはALPが上昇することがあります1。
- 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの過剰分泌によりALPが上昇します1。
- 慢性腎不全:腎機能の低下が骨代謝に影響を与え、ALPが上昇することがあります1
ALPのレベルはさまざまな病気や健康状態と関連しています。以下に、ALPの異常値と関連する主な病気をいくつか紹介します。
肝臓の疾患
- 肝炎:ウイルス性肝炎(A型、B型、C型など)は肝臓の炎症を引き起こし、ALPのレベルを上昇させることがあります。
- 肝硬変:肝臓の長期的なダメージにより、肝細胞が破壊され、ALPが上昇します。
- 胆管閉塞:胆汁の流れが妨げられると、ALPが顕著に上昇します。
骨疾患
- 骨粗鬆症:骨密度が低下する病気で、骨の代謝が活発になるためALPが上昇します。
- パジェット病:骨の代謝異常により、骨が異常に大きくなり、ALPのレベルが上昇します。
- 骨転移:癌が骨に転移すると、骨の破壊と再形成が活発になり、ALPが上昇します。
その他の関連疾患
- 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの過剰分泌により、ALPが上昇します。
- 慢性腎不全:腎機能が低下すると、骨代謝に影響を与え、ALPが上昇します。
- 感染症:特定の感染症が肝臓や骨に影響を与えることで、ALPが上昇することがあります。
2024年11月3日 | カテゴリー:各種病因学, 関節リウマチ リウマチ外来 |