イグラチモドについて
イグラチモド (Iguratimod) は、関節リウマチ治療薬の一つである[1][2]。日本において、富山化学により開発された。2012年6月厚生労働省より製造販売承認を受け、製品名をエーザイがケアラム、大正富山医薬品がコルベットとして販売している[3][4]。
イグラチモドはAUTODOCKでNLRP3と結合する
妊婦または妊娠している可能性のある婦人、製剤成分に過敏症を有する患者に対して禁忌であるほか、下記の患者に禁忌とされている[5][6]。
添付文書に記載されている重大な副作用は、肝機能障害(0.49%)、黄疸(0.10%)、汎血球減少症(0.10%)、白血球減少(0.10%)、消化性潰瘍(0.68%)、間質性肺炎(0.29%)、感染症(敗血症、膿胸等)(0.19%)である。
その他10%以上の患者にAST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、Al-P増加、γ-GTP増加が見られる。
- リンパ球B細胞に直接作用し、IgGやIgMなどの免疫グロブリンの産生を抑制する。
- 単球・マクロファージに作用し、TNFα・インターロイキン-1β・インターロイキン-6などの炎症性サイトカインの産生を抑制する。
これらは NF-κB (nuclear factor-kappa B) を介した作用であることが示唆されている。
2024年7月12日 | カテゴリー:各種治療学, 関節リウマチ リウマチ外来 |