BTK阻害剤
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬は、慢性リンパ性白血病の治療に用いられる分子標的薬です。BTK阻害薬は、がん細胞の増殖を抑える効果があります。
BTK阻害薬の働き
- BTK阻害薬は、ブルトン型チロシンキナーゼという酵素(タンパク質)を選択的に阻害します
- この酵素は、がん化した細胞の増殖や、リンパ節や臓器への移動を仲介しています
慢性リンパ性白血病の治療
- 慢性リンパ性白血病の初回治療では、BTK阻害薬が標準治療として選ばれることが多いです
- 一度寛解したものの再発した場合は、BTK阻害薬とBCL-2阻害薬、リツキシマブ(R)併用療法などが選ばれます
分子標的薬は、病気に特徴的なタンパク質を目印として結合し、病気の細胞を攻撃します。目印を持たない通常の細胞には作用しないため、副作用が少なくなると考えられています。
2025年1月24日 | カテゴリー:癌の病態生理と治療学, 白血球異常 白血病・骨髄異形成症候群, リンパ節異常・リンパ球異常 |