膠原病における皮膚血管病変分類と皮膚潰瘍の治療について
皮膚潰瘍はすぐすぐに生命危機はないが、治療しないと切断または局所感染から敗血症にもなるから重要課題です。
<虚血性潰瘍/壊疽>
血管炎:結節性多発動脈炎、皮膚型PN, RA血管炎、 劇症薬剤アレルギ-、 BUERGER病、 クリオグロブリン血症
圧迫虚血:褥瘡
血栓/塞栓:抗リン脂質抗体症候群、TTP, コレステロ-ル塞栓
その他血管病:血管ベーチェット、動脈硬化性、糖尿病性壊疽、強皮症、SLE性、MCTD
<皮膚病変性潰瘍形成>
皮膚筋炎皮疹・水泡・自壊、 ベーチェット結節性紅斑自壊、脂肪織炎自壊、壊死性膿皮症
<治療>どの状態も総力戦である。悪化は切断に至る。このことを重々患者に説明する。決して甘く考えないように、はやめはやめに高度機能病院への入院を薦める。
創部の徹底洗浄、デブリの徹底、創部の被覆、保温、背景病態の強めの治療、適時のヘパリン、ワ-ファリン、ステロイド、血漿交換、エンドキサン、
とにかく徹底的にはやめはやめに治療することが重要、よって入院が有利