AUTODOCKによる創薬研究
現在cyclinに結合する低分子を探索中
細胞周期において、**サイクリン依存性キナーゼ(CDK)**は重要な役割を果たします。こちらの情報を元にお答えします。
サイクリンとCDKの関係:
- 細胞周期の回転において、サイクリンとCDKは複合体を形成し、エンジンの役割を果たします。
- サイクリンはCDKの活性発現に必要であり、調節サブユニットとして機能します。
- 細胞内には複数の種類のサイクリンとCDKが存在し、ヒトのCDKには、M期の開始に働くCDK1(別名CDC2)やG₁期からS期に働くCDK4、CDK2などがあります。
サイクリンによるCDKの活性化:
- サイクリンによるCDKの活性化は、リン酸化の標的タンパク質の機能を増強したり、逆に抑制したり、分解のための目印となったりします。
- 例えば、CDC2に結合するサイクリンBはS期からM期にかけて増加し、M期を開始させ、M期後期に急速に分解されます。
細胞周期のブレーキ(Cdk阻害タンパク質:CKI):
- 癌抑制遺伝子やCdk阻害タンパク質(CKI)の異常が細胞周期のブレーキシステムの破綻を引き起こし、無限の細胞増殖を招くことがあります。
- **Cdk阻害タンパク質(CKI)**は二つの癌抑制遺伝子グループに分かれ、p15、p16、p18、p19、およびp21、p27、p57などが含まれます。
当院では、上記の蛋白に自然と結合する細胞代謝産物を調査し、それをLEAD分子として、オングストローム社のPLAFORMを用いて分子設計をしています。
2024年4月8日 | カテゴリー:AUTODOCK VINA |