心不全心筋細胞におけるTCAサイクル構成酵素の様子
認知症における神経細胞の障害の様子と細胞内微小管機能の低下と心不全心筋細胞内の様子を比較検討中に
表題の論文がたどり着きました。この検索途中にはα酸の機能も調べています。
結論から言えば、サクシニルCoAが減っている事実があります。
スクシニルCoA(スクシニルこえー、スクシニルこえんざいむえー、succinyl-CoA、SucCoA)は、コハク酸と補酵素Aからなる有機化合物である。
α-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼによる脱炭酸によってα-ケトグルタル酸から合成されるクエン酸回路の重要な中間体である。この過程で補酵素Aが付加される。
また、β酸化を受けることができない奇数脂肪酸であるプロピオニルCoAからも合成される[1]。プロピオニルCoAはD-メチルマロニルCoAにカルボキシル化され、さらにL-メチルマロニルCoAに異性化され、そしてビタミンB12依存性酵素を経てスクシニルCoAの生成に再配列される。スクシニルCoAはクエン酸回路の中間体であり、それに容易に取り込まれる。
スクシニルCoAはスクシニルCoAシンターゼ(コハク酸チオキナーゼ)による補酵素Aの加水分解によりコハク酸に変換される。
また、スクシニルCoAはポルフィリン合成においてアミノレブリン酸合成酵素(EC2.3.1.37)によってグリシンと組み合わされ、δ-アミノレブリン酸(dALA)を形成する。
スクシニルCoAはメチルマロニルCoAムターゼによるデオキシアデノシルB12の利用を通して、メチルマロニルCoAから形成することができる。この反応では、いくつかの分枝鎖アミノ酸や奇数鎖脂肪酸がプロピオン酸を経てスクシニルCoAへ異化される反応においてビタミンB12が重要な役割を演ずる。
コハク酸(琥珀酸、コハクさん、succinic acid)は、構造式 HOOC-(CH2)2-COOH で表されるカルボン酸の一種。はじめコハクの乾留により見つかったためにこの名がついた。英名のsuccinic acidはラテン語のsuccinum(コハク)に由来する。
琥珀を破砕し、砂浴で蒸留することで得られた。外用薬としてリウマチに、内服薬として淋病に用いられていた。
現在は食品産業で用いられる。全生産量は16,000-30,000tと推定されており、年10%ずつ増加している[2]。
クエン酸回路を構成する化合物のひとつで、コハク酸デヒドロゲナーゼによって酸化されフマル酸となる。このときに使われる補酵素はFAD。
- コハク酸 + FAD → フマル酸 + FADH2
コハク酸のジエチルエステルはシュトッベ縮合の基質となる。
貝類に含まれるうま味物質である。うま味を感じさせる作用は、コハク酸ナトリウムの方が高い。医薬品の賦形剤としてpH調整に[3]、調味料として食品に用いられる他、メッキなどの工業用にも用いられる。また炭酸ガスを発泡する入浴剤の成分でもある[4]。
アルコール発酵の副産物でもあり、ワインやビールに塩味・苦味・酸味を与える[5]。
2024年10月6日 | カテゴリー:AUTODOCK VINA , 各種治療学, 各種病因学, 癌の病態生理と治療学, 基礎知識/物理学、統計学、有機化学、数学、英語, 循環器, 頭頚部症状, 脳神経系疾患 |