CBCで読むアレルギー
上の図のように、アレルギには多くの白血球が関わりますが、患者さんごとにいろいろな条件が重なって、どの白血球がメインでアレルギー症状を起こしているか判断が難しいところです。MAST細胞は末梢血では観測されません、しかしMAST細胞が活性化するとIL6を多く産生したり、血小板活性化因子を分泌するするため血小板数増加や好中球増多が起こるため、CBC検査である程度想像が効きます。
単球は、アレルギー反応において重要な役割を果たす白血球の一種です。単球は血液中を循環し、組織に移行するとマクロファージや樹状細胞に分化します。これらの細胞は、アレルギー反応の進行や制御に関与します。
具体的には、単球やマクロファージは以下のような役割を果たします:
抗原提示: 単球がマクロファージや樹状細胞に分化すると、アレルゲンを捕捉し、T細胞に提示します。これにより、T細胞が活性化され、アレルギー反応が引き起こされます。
炎症反応の調節: マクロファージは、炎症性サイトカイン(例えばIL-1、IL-6、TNF-αなど)を分泌し、炎症反応を促進します。また、抗炎症性サイトカイン(例えばIL-10)を分泌することで、炎症反応を抑制する役割もあります。
組織修復: マクロファージは、組織の修復や再生を促進する役割も果たします。アレルギー反応によって損傷を受けた組織の修復を助けます。
これらの機能により、単球やマクロファージはアレルギー反応の進行や制御に重要な役割を果たしています
単球にはM2と呼ばれるグループがあり、うえの①と③によくかかわっています。CBC検査でも反応性が確認できます。上の好塩基球と同じような反応を起こします。このような時には、モンテルカスト、スプラタカスト、オロパタジンが良く効きます。