食物繊維
大きく水溶性食物繊維 (SDF : soluble dietary fiber)と不溶性食物繊維 (IDF : insoluble dietary fiber)に分けられる。水溶性/不溶性
水溶性食物繊維
- ペクチン - 植物の細胞壁における細胞間接着物質であり、果物に多く含まれる
- グアー豆酵素分解物 - 増粘安定剤(食品添加物)として用いられる
- グルコマンナン - コンニャク芋の貯蔵炭水化物であり、こんにゃくの原料。なお、固化したこんにゃくは不溶性食物繊維が大半となる
- βグルカン
- ポリデキストロース - 化学的に合成された人工の水溶性食物繊維
- フルクタン - ラッキョウ[14]、キクイモ、アーティチョークなどに含まれるフルクトース分子の重合体である。イヌリン、レバン、グラミナンもフルクタンに含まれる。
- イヌリン - ゴボウやキクイモなどキク科植物の根や地下茎に含まれる貯蔵炭水化物
- アラビアガム - アカシア属アラビアゴムノキ(Acacia senegal)、またはその同属近縁植物の樹皮の傷口からの分泌物を乾燥させたもの
- マルチトール
- サイリウム
- 難消化性オリゴ糖
- 難消化性デキストリン
(海藻に含まれる水溶性食物繊維)
- アガロース - 海藻のうち紅藻の細胞壁の主要構成要素であり、紅藻から抽出される寒天の主成分
- アルギン酸ナトリウム - 海藻のうち褐藻の細胞壁の主要構成要素であり、コンブなどに含まれる
- カラギーナン - ヤハズツノマタやスギノリなどの紅藻類に多く含まれる多糖
- フコイダン、ポルフィラン、ラミナラン[15]
不溶性食物繊維
- セルロース、ヘミセルロース、リグニン - 植物の細胞壁の主要構成要素で、野菜など植物性食品から多く得られる。日本人は平均15g/日の食物繊維を摂取しているが、そのうち12gは不溶性食物繊維で、そのほとんどがセルロースであると推定されている[16]。
- キチン、キトサン - 甲殻類の殻や菌類の細胞壁などの主成分
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の特性をあわせ持つもの
- レジスタントスターチ(難消化性でんぷん) - 難消化のメカニズムによりRS1からRS4までの4つの分類がある。米やジャガイモを炊いて冷やすといった手順でも変化する
2024年8月2日 | カテゴリー:食品の化学と代謝 |