腫瘍性腹水のコントロールについて
腫瘍性腹水のコントロールに成功した症例報告はいくつかあります。例えば、以下のような報告があります:
胃GIST(消化管間質腫瘍)に伴う難治性腹水: 巨大な胃GISTに対して手術を行い、腫瘍の切除により腹水が完全に消失した症例があります。
卵巣がんの難治性腹水: トリアムシノロン・アセトニドの腹腔内投与により、腹水の再貯留が抑制され、症状が緩和された症例があります。
腹膜がんの終末期における腹水コントロール: 半量のベバシズマブ療法により、腹水の貯留が減少し、生活の質が改善された症例があります。
これらの症例報告は、腫瘍性腹水のコントロールにおいて、手術や薬物療法が有効であることを示しています。
ベバシズマブ(Bevacizumab)は、血管内皮増殖因子(VEGF)を阻害することで血管新生を抑制する組換えヒト化モノクローナル抗体です。これにより、腫瘍への血液供給を遮断し、腫瘍の成長や転移を抑える効果があります。
ベバシズマブは、以下のようなさまざまな癌の治療に使用されます:
結腸・直腸癌
非小細胞肺癌
腎細胞癌
脳腫瘍
卵巣癌
子宮頸癌
また、ベバシズマブは、加齢黄斑変性症や糖尿病性網膜症の治療にも期待されています。
副作用としては、高血圧、出血、血栓症、消化管穿孔などが報告されています。
現代産婦人科 Vol.72 No.2,2023 年,pp.267-271
Half-dose Bevacizumab療法により終末期の腹水コントロールが可能であった
腹膜癌の2例
藤井菜月美・西本 裕喜・三輪一知郎・伊藤麻里奈・浅田 裕美
讃井 裕美・田村 博史・佐世 正勝・中村 康彦
山口県立総合医療センター 産婦人科
Two cases of peritoneal cancer in which half-dose bevacizumab therapy was effective in
controlling ascites accumulation at the terminal phase
Natsumi Fujii・Yuki Nishimoto・Ichiro Miwa・Marina Ito・Hiromi Asada
Hiromi Sanai・Hiroshi Tamura・Masakatsu Sase・Yasuhiko Nakamura
Department of Obstetrics and Gynecology, Yamaguchi Prefectural Grand Medical Center
卵巣癌・腹膜癌の終末期では約6割の症例に腹水貯留を認め,その治療に難渋することが多い。Bevacizumabは血管内皮細胞
増殖因子と選択的に結合し,その働きを阻害することで血管透過性を改善するため,癌終末期の腹水コントロールに有効で
あることが報告されている。今回我々は,half-dose Bevacizumab療法が腹膜癌終末期の腹水コントロールに有効であった2
例を経験したので報告する。
症例1は66歳,腹膜癌ⅢC期。Paclitaxel+Carboplatin療法を含む4レジメンの化学療法施行後に病勢増悪となり,著明な腹
水貯留を認めたため,頻回の腹水除去を要した。インフォームドコンセントを行った後,腹水コントロール目的でhalf-dose
Bevacizumab療法(7.5mg/kg 3−4週間毎)を開始した。治療開始後より腹水は減少し,計23回施行中に腹水除去が必要と
なったのは2回であった。原疾患増悪のため,治療開始後1年5か月で永眠した。症例2は67歳,腹膜癌ⅢC期。術前化学
療法施行後に根治術を行い,optimal surgeryとなった。再発後,Paclitaxel+Carboplatin療法を含む4レジメンの化学療法
施行後に病勢増悪となり,腹水の増加を認めた。インフォームドコンセントを行った後,腹水コントロール目的で half-dose
Bevacizumab療法(7.5mg/kg 3−4週間毎)を開始した。治療開始後より腹水は減少し,計3回施行中に腹水除去が必要と
なることはなかった。原疾患増悪のため,治療開始後4か月で永眠した。
Half-dose Bevacizumab療法により腹水が減少し,良好な生活の質を得た腹膜癌の2例を経験した。Half-dose Bevacizumab療
法は腹膜癌終末期の腹水コントロールに有用である可能性が示唆された。
Patients in the terminal phase of peritoneal cancer often experience an uncontrollable accumulation of ascites.
Bevacizumab selectively inactivates vascular endothelial growth factor and improves vascular permeability.
Therefore, bevacizumab can effectively control the accumulation of ascites in patients with end-stage cancers.
Here, we report two cases in the terminal phase of peritoneal cancer in which a half-dose of bevacizumab
therapy is effective in reducing ascites. Case 1 was a 66-year-old woman with stage IIIC peritoneal cancer.
She developed progressive disease with uncontrollable ascites, although four regimens of chemotherapy
were undertaken. She received a half-dose of bevacizumab therapy (7.5 mg/kg every 3-4 weeks), decreasing
the frequency of the ascites removal. The patient died 1 year and 5 months after undergoing this therapy.
Case 2 was a 67-year-old with recurrent stage IIIC peritoneal cancer. Although she received four regimens
of chemotherapy, the disease progressed with uncontrollable ascites. She received a half-dose of bevacizumab
therapy (7.5 mg/kg every 3-4 weeks), which reduced the ascites and eliminated the need for ascites removal.
The patient died 4 months after undergoing the half-dose bevacizumab therapy. Half-dose bevacizumab
therapy may be effective in reducing ascites in the terminal phase of peritoneal cancer.
キーワード:腹膜癌,Bevacizumab,腹水,緩和,生活の質
Key words:peritoneal cancer, Bevacizumab, ascites accumulation, palliative therapy, quality of life
緒 言
卵巣癌・腹膜癌はその病態から癌性腹水の貯留をきた
し易い1)。特に,終末期では約6割の症例が腹水貯留を
認め2),腹部膨満感や食欲不振などが患者の生活の質を
低下させる。
卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年
版3)では,これらの苦痛緩和目的に,病態を考慮した
上で,利尿薬の投与や腹水ドレナージ,腹水濾過濃縮再
建法(CART)が推奨されているが,実際の臨床現場で
268 藤井菜月美・西本 裕喜・三輪一知郎・伊藤麻里奈・浅田 裕美・讃井 裕美・田村 博史・佐世 正勝・中村 康彦 Vol.72 No.2
は治療に難渋することも多い。Bevacizumab(BEV)は
血管内皮細胞増殖因子(VEGF)と選択的に結合し,そ
の働きを阻害することで血管透過性を改善するため,癌
終末期の腹水コントロールに有用であることが報告され
ている4)。さらに,half-dose BEV療法でも卵巣癌の症
候性腹水に有効であると報告されている5)。
今回我々は,half-dose BEV療法により終末期の腹水
コントロールが可能であった腹膜癌の2例を経験したの
で報告する。
症 例
【症例1】66歳,女性
【主 訴】腹部膨満感
【産科歴】2妊2産(帝王切開術2回)
【既往歴】高血圧症,脂質異常症,2型糖尿病
【家族歴】特記事項なし
【生活歴】特記事項なし
【現病歴】X年6月に腹部膨満感を自覚し,前医を受診
した。婦人科腫瘍が疑われたため,同年7月に当院紹介
受診となった。腹水細胞診でadenocarcinomaが検出さ
れ,画像検査より腹膜癌ⅢC期と診断した。
【臨床経過(図1)】
診 断 後 よ り T C 療 法(P a c l i t a x e l 1 7 5 mg / m2
+
Carboplatin AUC6 3週間毎)を開始した。6サイク
ル施行するも病勢安定であった。手術療法は困難と判
断し,さらに6サイクル(計12サイクル)施行したが
病勢増悪となり,CPT-11療法(Irinotecan 100mg/m2
1週間毎)に変更した。CPT-11療法を計9サイクル
施行したが病勢増悪となり,GEM療法(Gemcitabine
1000mg/m2 1週間毎)に変更した。しかし,4サイク
ル終了後に再び病勢増悪となった。GEM療法開始後よ
り腹水が増加し,1か月に1回程度の腹水除去を要し
た。
その後PLD療法(Liposomal Doxorubicin 50mg/m2 3
週間毎)を開始したが,1サイクル終了後にGrade 4の
好中球減少,遷延する発熱性好中球減少症を認め,約3
週間程度の治療を要した。また同時期より著明な腹水貯
留のため1週間毎の腹水除去が必要となった(図2)。
図 症例 の臨床経過
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図1 症例1の臨床経過
図 &7 検査
著明な腹水貯留を認めた。
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図2 CT検査
著明な腹水貯留を認めた。
2023年 Half-dose Bevacizumab療法により終末期の腹水コントロールが可能であった腹膜癌の2例 269
これ以上の化学療法継続は困難と判断し,インフォー
ムドコンセントを行った後,X+2年8月より腹水コン
トロール目的でhalf-dose BEV療法(7.5mg/kg 3−4
週間毎)を開始した。治療開始後より腹水は減少し,
half-dose BEV療法を計23回施行した。治療中に腹水除
去が必要となったのは2回であった。有害事象として
Grade 3の高血圧およびGrade 2の蛋白尿を認めたが,コ
ントロール可能であった。原疾患増悪のため,X+4年
1月(half-dose BEV療法開始後1年5か月)で永眠し
た。
【症例2】67歳,女性
【主 訴】腹部膨満感
【産科歴】2妊2産(帝王切開術2回)
【既往歴】2型糖尿病
【家族歴】特記事項なし
【生活歴】特記事項なし
【現病歴】X年8月に腹部膨満感を自覚し,前医を受
診した。消化管由来の腫瘍を否定され,精査加療目的
で同年9月に当院紹介受診となった。腹水細胞診で
adenocarcinomaが検出され,画像検査より腹膜癌ⅢC期
と診断した。
【臨床経過(図3)】
術前化学療法としてTC+BEV療法を開始した。3サ
イクル施行後に完全奏功となったので,X年11月に腹式
単純子宮全摘出術+両側付属器摘出術+骨盤内および傍
大動脈リンパ節郭清+大網部分切除術を施行した。術前
の画像診断は完全奏効であったが,術中所見としては
腹腔内に播種病変が散在していた。すべての播種病変
を摘出することは不可能であったためoptimal surgery
となった。術後化学療法としてTC+BEV療法を3サイ
クル,その後維持療法としてBEV療法(15mg/㎏ 3週
間毎)を10サイクル行ったが,Grade 3の蛋白尿が持続
したためBEV療法を中止した。約3か月後に傍大動脈
リンパ節転移を認めたためTC療法を開始し,9サイク
ル終了後に部分奏功となり,維持療法としてOlaparib
投与(600mg/日)を行った。約4か月後に病勢増悪と
なり,CPT-11療法に変更した。しかし,1サイクル終
了後にGrade 4の好中球減少,発熱性好中球減少症を認
め,真菌感染症やサイトメガロウイルス腸炎を併発し,
治療に難渋したためCPT-11療法は中止となった。その
後GEM療法3サイクル終了後に病勢増悪,PLD療法3
サイクル終了後に病勢増悪となった。PLD療法開始後
より腹水貯留を認めた(図4)。これ以上の化学療法継
図 症例 の臨床経過
12/13 ページ
図3 症例2の臨床経過
図 &7 検査
術後の腹腔内癒着の影響で上腹部優位の腹水貯留を認めた。
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図4 CT検査
術後の腹腔内癒着の影響で上腹部優位の腹水貯留を認めた。
270 藤井菜月美・西本 裕喜・三輪一知郎・伊藤麻里奈・浅田 裕美・讃井 裕美・田村 博史・佐世 正勝・中村 康彦 Vol.72 No.2
続は困難と判断し,インフォームドコンセントを行った
後,X+4年4月より腹水コントロール目的でhalf-dose
BEV療法(7.5mg/kg 3−4週間毎)を開始した。治療
開始後より腹水は減少し,half-dose BEV療法を計3回
施行した。治療中に腹水除去が必要となることはなかっ
た。
有害事象としてはGrade 2の蛋白尿を認めるのみで
あった。原疾患増悪のため,X+4年8月(half-dose
BEV療法開始後4か月)で永眠した。
考 案
癌終末期の腹水をコントロールするために,利尿
薬の投与や腹水ドレナージ,腹水濾過濃縮再静注法
(CART)などの方法が選択される。しかし,これらの
方法は一時的で限られた効果しかなく,重篤な有害事象
を引き起こすこともある。利尿薬の投与は脱水や電解質
異常,腎機能障害の発生・増悪をきたす可能性がある。
腹水ドレナージは,ほとんどの患者の症状を緩和する
が,頻回な穿刺を必要とする場合が多く,タンパク質の
損失やそれに伴う血管内脱水による循環障害を引き起こ
す。腹水ドレナージに伴うタンパク質の損失を防ぐため
に,CARTを施行することができる。CARTの有効性に
関する報告は数多くみられるが,再静注時の発熱や感
染,血行動態の変化,凝固異常などの有害事象も報告さ
れている6)。
抗VEGF抗体であるBEVは婦人科腫瘍領域で重要な分
子標的薬のひとつである。卵巣癌に対して2013年11月
に,進行又は再発の子宮頸癌に対して2016年9月に保
険収載され,現在も多数の臨床試験が行われている。
卵巣癌や腹膜癌が進行するとVEGFの産生が亢進し,そ
れにより血管新生が活性化する。また同時に腹膜の中
皮細胞もVEGFを多量に産生しており,これにより微小
血管の透過性が亢進し,腹水貯留に至る。抗VEGF抗体
であるBEVは,VEGFによる血管透過性の亢進を阻害す
ることで,それに由来する体液貯留を抑制するといわ
れている7)。2005年にHu et al.8)はマウスを用いた動物
実験で,卵巣癌の腹水に対して抗VEGF抗体が有効であ
ることを報告した。2006年にはNumnum et al.4)が卵巣
癌・腹膜癌患者の症候性腹水に対してBEVが有効であ
ることを初めて報告した。その後,同様の報告が散見さ
れ9−11),2019年にShimizu et al.5)はhalf-dose BEV療法
でも卵巣癌の症候性腹水に有効であると報告した。今回
報告した症例1,2ともにhalf-dose BEV療法で腹水コン
トロールが可能であった。尚,BEVは添付文書の用法
に,他の抗悪性腫瘍剤との併用で投与開始すること,
TC療法と併用した場合は,併用投与終了後も単独投与
を継続することが出来ることが記載されているので,
症例1,2ともに初回のみTC療法(Paclitaxel 30mg+
Carboplatin AUC1)と併用した。
BEVの特徴的な有害事象として,高血圧,蛋白尿,
血栓塞栓症,消化管穿孔,出血,創傷治癒遅延などが
あり,JGOG3023試験12)におけるその頻度は,それぞれ
23.2%,12.6%,1.4%,0.3%,0%,0%であった。症
例1はGrade 3の高血圧およびGrade 2の蛋白尿を認め
た。原疾患発症前より高血圧を罹患しており,Ca拮抗
薬が投与されていた。Half-dose BEV療法開始後1か月
の時点でGrade 3に増悪したが,Ca拮抗薬を増量し,ア
ンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬を併用することでコン
トロール可能であった。また,蛋白尿もBEV投与開始
後1か月の時点でGrade 2となったが,その後増悪する
ことはなかった。症例2は前治療でBEV(full-dose)を
使用した際,Grade 3の蛋白尿が持続したために治療中
止となった。しかし,half-dose BEV療法中の蛋白尿は
Grade 2であった。BEV投与による高血圧や蛋白尿は用
量依存性に発症し易くなることが報告されている13)。
Half-dose BEV療法では,これらの副作用を軽減できる
可能性が示唆された。消化管穿孔は重篤な副作用で,
患者のQOLを著しく低下させるだけでなく,致命的に
なる可能性が高い。BEV使用前に3レジメン以上の化
学療法を行った患者は消化管穿孔が起こり易いことが
報告されている14)。今回報告した症例1,2ともに,
half-dose BEV療法開始前に4レジメンの化学療法が行
われていたが,消化管穿孔は起こらなかった。消化管穿
孔自体が稀な有害事象であるため,half-dose BEV療法
の有用性を評価するためには,さらなる症例の蓄積が必
要である。
最後に,Shimizu et al.5)が報告した4例と今回我々
が報告した2例は,half-dose BEV療法で腹水をコント
ロールすることが可能であった。Half-dose BEV療法
は,BEV療法(full-dose)と比較して費用対効果という
面においても優れている。
結 語
Half-dose BEV療法により腹水が減少し,良好な生活
の質を得た腹膜癌の2例を経験した。Half-dose BEV療
法は腹膜癌終末期の腹水コントロールに有用である可能
性が示唆された。
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【連絡先】
藤井菜月美
山口県立総合医療センター産婦人科
〒 747-8511 山口県防府市大字大崎 10077 番地
電話:0835-22-4411 FAX:0835-38-2210
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2024年11月14日 | カテゴリー:各種治療学, 癌の病態生理と治療学 |