Vortioxetineについて
ボルチオキセチン(Vortioxetine)は、大うつ病性障害の治療に用いられる処方箋医薬品であり、ルンドベックと武田薬品工業から商品名トリンテリックス(Trintellix)で販売されている。ボルチオキセチンには、他の抗うつ薬と似た有効性がみられる。
イギリスでは、ボルチオキセチンの処方は他の2つの抗うつ薬で十分に改善されない人にのみ推奨される。
投与法は経口である。
日本で承認されている効能・効果は「うつ病・うつ状態」である。
下記の患者には禁忌とされている。
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤を投与中、あるいは投与中止後2週間以内の患者
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
一般的な副作用には、便秘と吐き気があげられる。重度の副作用には25歳未満の自殺、セロトニン症候群、出血、躁病、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があげられる。投与量が急速に減少すると、離脱症候群が発生する場合がある。妊娠中や授乳中の人への投与は一般的に推奨されない
作用機序
セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬(S-RIM)に分類される。
セロトニン再取り込み阻害作用、5-HT3、5-HT7及び 5-HT1D受容体アンタゴニスト作用、5-HT1B受容体部分アゴニスト作用、5-HT1A受容体アゴニスト作用により、 セロトニン値を上昇させる。。
2024年9月9日 | カテゴリー:心療内科的疾患 |