分子間相互作用の量子論
分子が電荷をもつ場合には、分子間に強いクーロン力が働くこれを静電相互作用と呼ぶ、かなり離れたイオンどうしでも引力、斥力が働くため、遠達力ともいう
無極性の分子間にも引力が働き重力があるが無視できるほど小さい。しかし、別の引力が働いていて量子論的引力で分散力とypばれ距離の6乗に逆比例する。
また電気陰性度の高いヘテロ原子を含む分子は双極子モーメントを持つようになり分子間に双極子ー双極子のエネルギーがある
電気移動相互作用の状態を表す関数をφとすると φ=aφ1(A-B) + bφ2(A+B-)
ここでφ1は分散力と双極子ー双極子相互作用力で、φ2は電子移動によって形成されたイオン間静電相互作用力を表す波動関数である
電荷移動による相互作用力をCT相互作用といういが、CT相互作用で有名な化学事象としては配位結合がある
分子間にはいろいろなタイプの力が働き、その総和が実験で測定されるものである
分子間力を距離rの関数としてあらわしたものを分子間ポテンシャル関数と呼ぶ
2024年6月30日 | カテゴリー:基礎知識/物理学、統計学、有機化学、数学、英語, 創薬/AUTODOCK |